FOUNDER'S LETTER
なぜ、この会社をつくったのか。
はじめまして。株式会社Droom 代表の、豊田由芽紀です。少し長くなりますが、私がこの会社をつくるまでの話を、そのまま書きます。
普通の家庭に生まれて、勉強もスポーツも、大した結果を残したことはなく、かといって、大きな挫折があったわけでもない。「普通」という言葉がいちばん似合う人生でした。
でも、心のどこかではずっと、「自分は何か特別なんじゃないか」「私にしかできないことをしたい」そんなことを思っていました。
だからといって、何がしたいのかは分からない。特別な夢も、目標もない。ただ、「このまま普通に生きていくのかな」という、言葉にできない違和感だけはありました。
それでも、他の生き方を知らなかった私は、安定を求めて正社員になりました。正社員なら、安定する。家族もみんなそうだったし、それ以外の生き方を知らなかった。
その考えが勘違いだったと思い知らされたのは、コロナのタイミングです。わかりやすく、会社は傾きました。減給され、ボーナスもカットされました。
私が何かミスをしたわけじゃない。世の中が傾いたら、会社が傾いて、私の生活まで、一緒に傾いたんです。
転職しようと、求人サイトに登録しました。ひとしきり経歴を入力して、AIが出した「あなたへのおすすめ転職先」は——
居酒屋の店長でした。
職種に上下をつけるつもりはありません。でも、8年頑張ってきた私は、もっと給料の高い仕事に就けると思っていました。
納得がいかなくて、ホワイトカラーの会社に応募し続けました。返ってきた態度は、どこも同じでした。
「どうせすぐ、産休・育休入るでしょ。女性だし。」
口に出されたわけじゃない。でも、履歴書の「20代後半・女」という部分だけで、そう判断されているのが、痛いほど伝わってくる。人事も、転職支援の会社も、驚くほど冷たかった。20代前半の頃は、あんなに「来てください」と言われていたのに。
そのとき、気付かされました。
「普通」に生きていても、安定なんてない。むしろ、どこにも行けなくなる。
実力をつけないと。力をつけないと。
「誰かに選んでもらえる自分」ではなく、
「自分で人生を選べる自分」になりたい。
思考が切り替わったのは、この頃です。
そんな頃に見つけたのが、あるベンチャー企業でした。とにかく力をつけたい。それだけで入社を決めました。
その会社は、独立支援を推奨する会社でした。起業なんて考えたこともなかったけど、「できるなら、まあ」ぐらいの気持ちでいました。
正直、疑ってもいました。給料を「あげるあげる」と言って、あげなかった前の会社と同じで、どうせ独立できるできる詐欺だろう、と。
その疑いが崩れたのは、入社半年後です。同僚が、独立しました。そして独立の1ヶ月後には、現場から消えていました。時間とお金の自由を、本当に手にして。昨日まで隣でテレアポをしていた人が、です。
頑張れば、本当に目指せる場所なんだ。
遠い世界の「あればいい」程度の期待が、確信に変わりました。自分の人生は、自分で決められるんだ。決めていいんだ。
もし自分にもできるなら——どうせなら、目指したい。いつかできればいいな、という願望が、本気で達成したい目標に切り替わった瞬間でした。
それから、独立まで4年かかりました。
もちろん、その4年間ずっと順調だったわけではありません。周りが先に進んでいくのを見て焦ったことも、思うように結果が出ず、「自分には向いていないんじゃないか」と思ったこともありました。
それでも、「自分はどうなりたいのか」だけは手放さず、続けました。目の前の大変さだけを見れば、辞める理由はいくらでもあったと思います。
でも、そのたびに考えたのは、「今、楽な方はどちらか」ではなく、「この先、どんな人生を生きたいのか」でした。
周りと比べると少し時間はかかりましたが、4年で、独立まで辿り着きました。
あの頃と比べて、心には相当、余裕ができました。お金と時間に余裕ができたことで、人生には「自分で選べること」が増えました。結婚も、親の介護も、老後も。
昔は考えるたびに飲まれていた漠然とした不安が、「何かあっても、自分で選んで、自分でなんとかできる」に変わりました。
私にとって本当の意味での自由は、好きなことだけをして生きることではありません。
「自分の人生を、自分で決められること」
それが、私が手に入れたかったものだったんだと思います。
そして独立して、もう一つ気付いたことがあります。自分一人が自由になること以上に、誰かが成長して、「自分にもできるかもしれない」と変わっていく瞬間を見ることが、私にとって大きな喜びになっていました。
だから、決めました。
これからは、与える側に回ろう。
会社を起こし、社内に独立支援の制度を組み込みました。「自分の人生は、自分のものだ」そう言える人材を輩出していくことが、私を変えてくれたこの仕組みへの、感謝の体現だと思っています。そのつもりで、いま、Droomという環境を作っています。
かつて、特別な夢なんて何もなかった私が、会社に「Droom」という名前をつけました。Droomは、オランダ語で「夢」という意味です。
でも、最初から明確な夢を持っている人だけの会社にしたいわけではありません。あの頃の私のように、「このままでいいのかな」「もっと何かできる気がする」「自分にしかできない何かを見つけたい」——そのくらいでもいいと思っています。
夢は、最初から持っていなくてもいい。
ここでいろいろな経験をして、実力をつける中で、自分がどう生きたいのかを見つけてほしい。そしていつか、自分の人生を自分で選べる人になってほしい。それが、Droomという名前に込めた想いです。
最後に、これから出会うあなたに、約束できることを書きます。
私は、才能があったわけではありません。「普通」しか取り柄のなかった人間です。ただ、心のどこかにあった「こんなもんじゃない」という気持ちを、手放さなかっただけです。
そんな私に必要だったのは、頑張ったら本当に変われる環境と、それを目の前で見せてくれる人だけでした。
環境は、渡せます。
目の前で見せてくれる先輩たちも、ここにいます。
でも、あなたの人生を決めるのは、私ではありません。あとは、あなた次第です。
「このままでいいのかな」と、少しでも思っているなら。一度、話しに来てください。